王寺町 相続・遺言--王寺町弁護士事務所の窓から
奈良県王寺町の弁護士事務所、中西達也法律事務所でございます。
先日、後見業務の一つである管理預貯金口座の後見開始の届出手続きに銀行へ伺った時のことです。わたくし達事務局員は年末が近づき、時間がかかる諸手続きや、その他年内の事務処理を早急に進めています。年は越したくないですよね。その時に銀行の窓口で、年末が近づくと相続などの手続きに訪れるお客様が多いとのお話をされていました。相続の争いが無いのか争いに決着がついたご家族か分かりませんが、相続関係の手続きは年内に終了させたい気持ち…よくわかります。
当事務所は相続のご相談や依頼を数多く受けています。
円満にご親族様同士が分割を終了なさったご相談者様、依頼者様もいらっしゃいます。その際依頼を受けると、弁護士が分割協議書を作成すること、相続人さまについてのいくつかの権限を委任していただき諸処の相続手続きを弁護士が代理人として実行することが主な業務となります。
他方、争族といわれている調停・審判に発展する依頼者様が驚くほど多い事も事実です。遺言書を書き残しておいて下さっていたら…という事例。しかし遺言書についての争いもあります。作成すれば安心だという訳ではなさそうな事例。これは弁護士だけが遺産相続の交渉や最終的に法的紛争になった場合に代理人として手続きが出来るという法律(弁護士法72条本文)があるので、遺言作成時から弁護士に依頼をしていたら紛争の予防と解決が出来た最近急激に増えているご相談です。
相続に絡む相談はケースバイケースです。その方の生き様が大きく関わっているからです。
財産額が少ないからと侮ってはいけません。家庭裁判所に持ち込まれるケースでは約七五パーセントが財産額が5000万円以下という統計も出ています。
核家族化が進み、権利が主張しがちな世の中です。お正月などはご親族一同が一度にそろうチャンスです。自分が、そして親が元気なうちに相続対策をするこをオススメします。