なぜか秋刀魚…--王寺町弁護士事務所の窓から

2016-09-23


奈良県王寺町の弁護士事務所,中西達也法律事務所でございます。

今年も季節の便りとともに,トレトレぴちぴちの秋刀魚を頂きました。
なんと,トロ箱に20尾もの秋刀魚です。
お刺身にして,まずは新鮮さを味わいます。ショウガ醤油に捌いた秋刀魚の切り身をつけるとパッ~と脂が拡がり脂ののりが実感できました。わたくしの好みは,梅酢醤油にさっとくぐらせ,大根のツマではなく,ワカメなどの海草と頂くのが好みです。
塩焼きはどうでしょう。何度食べても飽きない秋刀魚の塩焼き!!昨今では冷凍技術も進み通年口にすることができます。でも,脂ののったふとっちょ秋刀魚!!今が旬です。大根おろしと一緒に召し上がれ(醤油とスダチをかけて頂きます。)「秋の味覚の代表」といわれる様に抜群の味。
「庶民的な魚の代表」を裏付ける話も多く、落語の目黒のさんまなどは有名です。
 
昔の御身分の高い方々は、下々の庶民の生活はご存じありません。ですから常々少しでも知りたいと思っております。
 天候に恵まれた初秋の日。お殿様がご家来を連れて、目黒不動参詣をかねての遠乗りにでかけました。目黒(その頃、江戸の郊外だった)に着かれたのはお昼近くのことでした。
 近くの農家から、秋刀魚を焼くいい匂いが漂っております。その時、ご家来が「かような腹ぺこの折りには、秋刀魚で一膳茶漬けを食したい」といったのを聞きつけたお殿様、「自分もぜひ秋刀魚というものを食してみたい」とご家来に所望した。
さあ困ったご家来衆。「秋刀魚とは下魚でございますゆえ、お上のお口にはいりますような魚ではございません」
といったものの、お殿様のお言いつけではしかたがない。 何とか農家のおじいさんに頼んで焼いた秋刀魚を譲ってもらうことにした。
お殿様は、生まれてはじめての秋刀魚がすっかり気にいられた。お腹が空いていたことも合わさって忘れられない味になってしまった。
ところが屋敷に帰っても、食卓に秋刀魚のような下魚は出てこなかった。
ある日のこと、親戚のおよばれでお出掛けになりますと「なにかお好みのお料理はございませんでしょうか。なんなりとお申し付けくださいまし」というご家老の申し出に、すかさず秋刀魚を注文した。
 親戚は驚いて、日本橋魚河岸から最上級の秋刀魚をとり寄せた。このように脂が多いものをさしあげて、もしもお体に触っては一大事と、十分に蒸したうえ、小骨を丁寧に抜いて、だしがらの様になった秋刀魚を出した。
 「なに、これが秋刀魚と申すか。まちがいではないのか?
たしか、もっと黒く焦げておったはずじゃが・・・」
 脂が抜けてぱさぱさの秋刀魚がおいしいはずがありません。
 「この秋刀魚、いずれよりとりよせたのじゃ?」「日本橋魚河岸にござります」
「あっ、それはいかん。秋刀魚は目黒にかぎる」
※参考文献:『古典落語(上)』興津要編 講談社文庫

現在の目黒から考えてみても,……ですが,「目黒の秋刀魚まつり」毎年当日にはNHK7時のニュースで放映されます。(首都圏ニュースかな?!)
しかし,我が家の主役は石巻直送の秋刀魚です。そこで,おながわ秋刀魚収獲祭をお知らせします。女川町は石巻の隣の町です。
 全国有数のサンマの水揚げを誇る女川町。その恵みに感謝して、食べる、見る、買う、参加する、美味しい・楽しい、秋刀魚づくしの1日。
◆開催日時/平成28年9月25日(日)9:00~16:00
◆会場/女川駅前商業エリア
で開催されます。このお知らせ間に合って良かった~天候に恵まれますように…

そして,今年もおいしい秋刀魚を送っていただき,ありがとうございました。我が家は20尾すべてそれぞれのおなかに収まりました。

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トロ箱一杯の秋刀魚でした。

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