斑鳩町 こころの健康づくり講演会--王寺町弁護士事務所の窓から

2015-12-12


奈良県王寺町の弁護士事務所、中西達也法律事務所でございます。

先日(12月5日)、斑鳩町主催の「こころの健康づくり講演会」に参加しきました。

12月5日、「大人の発達障害について」と題し、斑鳩町「生き生きプラザ」において,ハートランドしぎさん根來秀樹非常勤医師による、こころの健康づくり講演会がおこなわれました。
根來医師は、「発達障害は,一般的に乳児期から幼児期にかけて,発達の「遅れ」や「アンバランスさ」があり,生活の困難さ(社会的、学業的、職業的)が生じる精神的な発達に関する障害である。」と論じられ,「精神的な発達に関する障害」というと親のしつけや環境が原因だと誤解されやすいけれども,脳の機能障害だと話されていました。
どうしても他人の気持ちになりにくい子の対応について,①早期療育②養育者の障害理解③幼稚園学校での環境調整を上げられていました。今回の講演会には学校の先生が多数参加されていたこともあり,学童期から思春期におけるそれぞれの問題の対応の仕方についてもお話を頂きました。
一つ,根來医師が推奨していた学校での取り組みについて,受講している学校教員の方が「なるほど…」とうなずいた環境整備について家庭内でも実行できそうな事をご紹介します。
注意や指示をする言葉の前(最初)に相手の名前を呼ぶ。その前提として,名前を呼ばれたら呼んだ人の顔を見ることをルールとして習慣づけておく。…なんか,できそうな気がしてきました。ある中学1年生学級がクラス全体の目標として実行しているそうです。(すばらしい!!)
最後に先生や支援者に対してお願いしていることについてお話がありました。
先生・支援者の目がクラスメート達や周囲の人の目になってしまう。そこで「困った子・困る子」ではなく「困っている子」だという視点の変更が必要である。また,否定的な指摘を肯定的な表現でしましょう…とのこと…例えば「どこ見てるの!!」→「●さんが黒板にかいてるよ」など…
「大人の発達障害について」との題名について発達障害が一般的に広く知られるようになったのはここ10年ほどの事であり,成人の発達障害の中にはきちんとしたフォローがなされていない人も多いとのことで,「早期発見・早期養育」の大切さの必要性から幼児期・学童期のお話を中心にされていました。
現役の学校教員の方々の参加が多いことがうなづけました。

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